主従な二人に50の質問

目安として、二章まで読了推奨です。



1 お二人の名前を教えてください。

カイゼル(以下カ)「カイゼル・ジェスティ・ライザードだ。シオンの時も名乗っただろうが」
セスティアル(以下セ)「セスティアル、と申します。レイター・セスティアル・フィアラート。普段はセスと呼ばれていますね」


2 どちらが主で、どちらが従ですか?

カ「こいつは俺の腹心だが?」
セ「はい。我が君が主、私が従者です。従者というよりは副官、と言った方が正しいかもしれません」

3 どうしてそうなったんですか?

カ「こいつが俺のレイターだからだ」
セ「レイターの称号を持つ者は、唯一の主君に忠誠を誓い、その主のためだけに生きることが許されます。もちろん、普通は皇帝陛下に忠誠を誓うんですけどね。暗黙の了解として(にっこり)」
カ「詳しい経緯は語るまでもないだろう。六年前に忠誠を誓われて以来、こいつは誰よりも忠実な部下だったからな」
セ「もったいないお言葉です、我が君」

4 お二人の年齢、性別、性格を教えてください。

カ「だからシオンの時も答えただろうが。セス、代わりに説明しておけ」」
セ「御意。―――我が君も私も性別は男です。我が君のご年齢が二十七歳。性格は苛烈にして峻厳、まさに世の王者になられるのに相応しいご気性の持ち主でいらっしゃいます(柔らかな微笑) 私は普通ですよ。平凡で面白みのない性格をしています」
セ「有能で勤勉だが、慇懃無礼で肝が据わっていてかなり腹黒い(チラリとセスを見下ろしつつ) まあ、平凡で善良なだけの腹心なんぞいらんがな」


5 お二人の身分差はどれくらいですか?

カ「騎士団長と第一位階の騎士だ」
セ「そこまで離れているわけではありませんが、厳然とした身分差は存在しますね。というか、私は我が君のレイターですので、我が君の下で働けることに至上の喜びを見出しています」


6 二人の出会いは?

カ「六年前だな」
セ「はい。色々とあったんですが、ちょっとネタバレになるので秘密です(笑)」


7 その時すでに主従でしたか?(生まれながらの姫と騎士等) それとも後から主従関係が成立したのですか?

カ「騎士団長と第一位階の騎士ではあったな」
セ「まだ忠誠をお誓いしてはいませんでしたから、主従、という表現は当てはまらないかもしれませんね。ですが、上司と部下であったのは確かです」
カ「ああ、成立したのはこいつが忠誠を誓ってからだ」
セ「懐かしいですね(にこにこ)」


8 お互いの第一印象はどうでしたか?

カ「こいつが女以外の何かに見えると思うか?」
セ「それはもう、一目で私が忠誠を誓うべき方だと確信しましたが? この方こそ停滞した歴史を動かし、すでに命運の尽きかけているエルカベル帝国にとどめを刺す方だ、と悟りましたので。その瞬間でしたね、この方にお仕えしよう、と心に決めたのは」
カ「当然だな」
セ「はい、我が君」


9 会話する時、従キャラは敬語ですか? それとも対等に話しますか?

セ「敬語です。……それ以前に、私は敬語以外で他人と話さないんですよ。癖のようなものですね(苦笑)」
カ「奴隷にすら敬語だからな、こいつは」
セ「なんというか、対等なしゃべり方を忘れてしまったんですよ。困ったものです」
カ「俺は別に困らんがな」


10 お互いのことを何と呼んでいますか?

カ「セス」
セ「我が君、ですね。そう呼ぶのは私だけだと思います(にっこり)」
カ「何だ、その誇らしげな顔は(呆れの視線)」
セ「いいじゃないですか。我が君を『カイゼル様』とお呼びするのはシオンだけ、『我が君』と呼ぶのは私だけ、ということで」


11 こう呼んでほしい、という希望はありますか?

カ「何で呼び方ごときにこだわる必要がある? 俺はセスの主で、セスは俺のレイターだ。レイターが主を『我が君』と呼ぶのは当然のことだろうが」
セ「セス、で十分です。私と親しい方はみんなそう呼びますしね」


12 主キャラと従キャラ、どちらが強いですか?(身体的、あるいは精神的に)

カ「俺だな」
セ「当然です」
カ「純粋な魔力ならこいつの方が上だろうが、セスが俺に刃を向けることなどありえん。それくらいなら自害するだろうよ」
セ「はい、もちろんです、我が君(晴れやかな微笑) 私はレイターですので、魔力だけなら皇帝をも上回る自信がありますが、それ以外ではすべてにおいて我が君に及びません。及びたいとも思いませんしね」


13 お二人はどれくらい親密ですか?(身分差故に距離を置いた関係、友人関係、心酔等)

セ「心酔していますが、何か?(きょとん)」
カ「だろうな。ある意味完全な主従だ」


14 主キャラは他にも多くの従者を持ちますか?

セ「たくさんいらっしゃいます。我が君はエルカベル騎士団長であり、大将軍であり、大貴族ライザード家のご当主ですから」
カ「馬鹿馬鹿しくて数えたこともないな」


15 その中で従キャラの位置づけは?

カ「限りなく頂点に近い位置だろう。こいつは俺の腹心でレイターだ」
セ「もったいないお言葉、光栄の極みです(晴れやかな笑み)」


16 従キャラの役割はどのようなものですか?(護衛、身の回りの世話等)

セ「屋敷に当直して守護の結界を張ったり、第一位階の騎士として騎士団長である我が君を補佐したり、ですね。それと、今はちょっと事情があって軍師が不在なので、有事の際には参謀のような役割を果たしたりもします」
カ「軍師の馬鹿は皇帝に逆らって左遷中だからな(眉を寄せ) まあ、よほどのことがない限りセスで十分代理がきくが」
セ「策を立てるのは好き……というか性にあってますが、私は魔術師ですからね(苦笑) 戦の時は最前線に出なければなりませんし。軍師殿には早く戻ってきていただきたいものです」
カ「いっそくたばっても構わんがな」


17  これだけはして欲しくない、ということはありますか?

カ「理由がない限り料理を作るな」
セ「はい? ……はい、ご命令とあらば従いますが?(きょとん)」
カ「そうだな、カズイあたりになら食わせても構わん。それ以外は作るな。厨房にも立ち入るなよ」
セ「(不思議そうに)はい、我が君。…………ああ、私は特にありません。今のままで十分ですので」


18 逆にして欲しいことは?

カ「特にない」
セ「私も特には。我が君が思う通りに生きて下さることが私の喜びです」


19 従キャラは、必要とあれば主君以外にも膝をつきますか? また、主キャラはそれを許せますか?

セ「まさか(綺麗な笑み)」
カ「それこそまさか、だな。こいつが俺以外に膝をつくわけがないだろう」
セ「もちろんです。というか、それ以前に我が君以外に膝をつかねばならない状況、というのが論理的に想像不可能ですね」
カ「許す許さない以前の問題だな」


20 相手が約束を破ってしまいました。どうしますか?

カ「まず、こいつと俺の間に『約束』なんぞ存在しない」
セ「そうですね。たいていの場合は我が君が私に命令を下して、私がそれを了承するだけです。約束というのとは違うかもしれません」
カ「仮にしたとして、セスは大軍と交戦中だろうが味方が瀕死だろうが、平然とした顔で俺からの呼び出しを優先するヤツだからな。それが約束を破るわけないだろう」
セ「最優先事項を優先するのは当然ですから(にっこり)」

21 主キャラが怪我をしてしまいました。どうしますか?

セ「我が君がお怪我を……? それは我が君お一人に対し、第一位階並みの力を持った軍人が百人がかりで奇襲をかけたとか、そういう状況ですか? ああでも、それだと我が君の魔術で普通に一掃できますよね。……敵側に私とリーチェ以外のレイターがつき、さらにその下にかなりに力を持った魔術師が控えていた、とか、そういった状況を考えればいいんでしょうか?」
カ「どんな状況だ(呆れ) 俺がむざむざそんな状況に陥るはずがないだろうが」
セ「それは当然です。……そんな状況になったら? とりあえず皆殺しは確定として、どうやって殲滅し尽くすかが問題ですよね。さすがに私一人ではきついかもしれませんので、他の騎士たちにも協力してもらい、まずは退路を断って、そこから削り取るようにじわじわと……(以下、大真面目な殺戮計画が延々と続く)」
カ「(いつものことなので平然と流す)」


22 従キャラが怪我をしてしまいました。どうしますか?

カ「怪我は滅多にしないが、無理はするヤツだからな。こいつは」
セ「そうでしょうか?(怪訝な顔) ……仕事に差し障りがあるようならすぐに治しますし、大丈夫そうなら応急処置で済ませますが」
カ「そうだな。まあ、それが人為的な怪我なら元凶を殺す。それだけだ(あっさり)」


23 主キャラに無礼を働く者が! その時の従キャラの反応は?(抜刀する、丁寧に咎める等)

セ「場合によりますね」
カ「ああ。場合によって抹殺か半殺しか決まるな。相手が貴族の場合は社会的身分の抹消程度だが」
セ「ええ、希望はその場で抹殺なんですが、中々うまくはいかないものです(儚げな笑み)」


24 また、それを見た主キャラはどうしますか?(止めに入る、黙ってみている等)

カ「シオンの時も答えたが、何で止める必要がある?」
セ「我が君がお止めにならない以上、私が報復するのは世界の真理です」

25 普段どれくらい一緒にいますか?

カ「こいつは俺の屋敷に当直してるが、別に毎日顔を突き合わせてるわけじゃない。俺の代理として動くことも少なくないからな」
セ「その代わり、我が君が視察に出かけたり、訓練のために遠くの街へ行かれる時は必ずお供しています。レイターですからね」


26 今日は休日です。一緒に過ごしますか? それとも別々に過ごしますか?

セ「そもそも『休日』という感覚がほとんどありません。我が君はご多忙ですし、私もそれなりに仕事の多い身ですから(苦笑)」
カ「そうだな。―――ああ、セス」
セ「はい?」
カ「茶を持ってくるのは構わんが、くれぐれもお前が淹れるなよ? さっきも言ったが、お前が菓子類を作るのも厳禁だ」
セ「(きょとん)はい、我が君。ご命令とあらば」


27 一緒に居ると安らぎますか? それとも緊張しますか?

カ「安らぎも緊張もしないな」
セ「私もです。我が君がそこにいらっしゃるのは当然のことですから」
カ「そういうことだ」


28 相手がいないと日常生活に支障をきたしますか?

カ「きたすな」
セ「私は我が君の副官で、レイターですから。かなりの仕事を受け持ってますしね。……あ、私も場合は言わずもがなです(笑顔)」


29 喧嘩はしますか?

セ「シオンじゃありませんが、『まさか!』と叫びたくなるような質問ですね(苦笑)」
カ「まったくだ。セスが俺に逆らうはずないだろう(呆れ)」


30 その主な原因は何ですか?

セ「喧嘩をしませんので、何とも言えません(笑)」
カ「当然だな」
セ「というか、我が君の辞書に『喧嘩』なんて文字はありませんよ? 喧嘩は対等な相手とするものです」
カ「違うな、セス。俺が対等な相手とするのは殺し合いか騙し合いだ(冷笑)」
セ「ああ、確かに(納得)」


31 謝るのはどちらからですか?

カ「あくまで仮定の話だとしても、これは答える必要がある質問なのか?」
セ「我が君が私に謝る、という状況がこの世界に発生可能なんでしょうか? 物理的に不可能なのでは?(素) ……それ以前に、我が君がご不快に感じたなら、それに対して私が謝罪するのは当然のことだと思うんですが」


32 また、謝られたらすぐに許しますか?

カ「場合によるがな」
セ「許していただけないと色々困るので、不興を買った場合は許していただけるまで謝ります」
カ「セスの場合、シオンと違って俺の怒りを解くためには手段を選ばないからな。たいていの場合は頃合を見て許す」
セ「光栄です(にこ)」

33 場合によっては、従キャラは主キャラの命令に背くことも厭いませんか?

セ「いいえ? それがどんな命令だろうと、たとえ我が君の安全を危うくするものであろうと、命じられたことは持てる力のすべてを懸けて完遂しますよ。我が君が無意味な命令を下すはずがありませんから」
カ「セスは俺の望みを察して動く。どんな場合でも必ずな。そのセスが俺の命令に逆らうはずがないだろうが。何度も言わせるな」


34 主キャラは、命令には絶対服従して欲しいですか? 逆らわれても許せますか?

カ「これも答える必要がないな」
セ「許す許さない以前に、私は絶対に我が君に逆らいませんし、我が君はそれをわかっていらっしゃいますから」

35 お互いの間に「命令」は多いですか?

セ「当然のことですが、ほとんどが命令ですよ?」
カ「当たり前だろうが(さらり)」


36 主キャラに質問です。従キャラのことをどう思いますか?

カ「シオンが切り札なら、セスは懐刀だな。何があっても裏切らない俺の右腕だ」
セ「もったいお言葉です、我が君」

37 従キャラの忠誠の度合いはどれくらいだと思いますか?

カ「セスは俺の命令なら皇帝にも剣を向けるぞ? 度合いをはかるのも馬鹿馬鹿しい」
セ「私の主君は皇帝ではなく、我が君ですから」


38 その忠誠に満足していますか?

カ「ああ」

39 従キャラに命令するのは普通ですか? それともなるべく命令はしたくないと思いますか?

カ「これもシオンの時に答えたな(うんざり) 主である俺がセスに命じるのは当然だ。何をためらう必要がある?」
セ「仰るとおりです。我が君に命令されるのは当然のことですし、私にとってはそれが至上の喜びですしね」


40 従キャラが、自分以外に忠誠を誓うことはあると思いますか?

カ「シオンに輪をかけてありえん仮定だ。こいつが俺に忠誠を誓った経緯を思えばな」」

41 従キャラに質問です。主キャラのことをどう思いますか?

セ「我が君、と。その一言に尽きますが?」
カ「どうでもいいが、わかるヤツにしかわからん答えだな」
セ「そうですか? ……我が君の人となりについてなら、この世界の誰より強く、誇り高く、我が忠誠を捧げるに値する唯一のお方だと思っています。まあ、改めて言う必要もないほど自明のことなんですけどね(笑顔)」


42 主キャラが、自分のことを気にかけてくれている度合いはどれくらいだと思いますか?

セ「シオンの次くらいには気にかけていただけているかな、と思ってるんですが、どうでしょう?(カイゼルを伺う)」
カ「………で、お前は俺にどんな答えを望んでるんだ?(眉を寄せつつ答えをはぐらかす)」
セ「何も望んでなどおりませんよ、我が君(笑顔でそれを見やりつつ、追求はしない)」


43 その状態に満足していますか?

セ「ええ。満足していなければここにはいませんから」

44 主キャラに命令されるのは普通ですか? 命令されるのは嫌ですか? それとも当然だと思いますか?

セ「当然です。私は我が君のレイターですよ? 主君がレイターに命じずして何をするんです?(きょとん)」

45 主キャラ以外に忠誠を誓う、ということは未来永劫有り得ませんか?

セ「ありえません。詳しくは言えませんが、忠誠の誓いを破った瞬間に私は死ぬようになってますので(にっこり)」

46 お互いに、相手を理想の主君(あるいあ上司)、理想の従者(あるいは臣下、部下)だと思いますか?

カ「まあな」
セ「理想です。理想でなければ忠誠など誓いませんよ」

47 従キャラが主キャラに忠誠を誓った際、特別な宣誓や言葉はありましたか? 差し障りがなければ教えて下さい。

セ「ネタバレになってしまいますよね?(カイゼルを見やって)」
カ「そうだな。―――レイターがただ一人の主君に忠誠を誓場合、普通の騎士とは違った特別な宣誓がある、とだけ言っておくか」


48 自分たちが「主従だ」と感じるのはどんな時ですか?

セ「主従じゃない、と思う時なんてありませんが?」
カ「主従以外の何だというんだ?」


49 逆に「主従っぽくない」と感じる時は?

カ「ないな」
セ「ありませんね」


50 お疲れ様でした。最後に一言どうぞ。

カ「最後にもう一度だけ言うが、料理は作るなよ? 作っても俺やシオンに食わせるな、命令だ」
セ「(不思議そうに首を傾げて)御意のままに、我が君」






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