異世界に召喚されたあなたに30の質問



  この質問はこちらからお借りしました。




1.あなたのお名前を教えて下さい。


「水瀬紫苑(みずせしおん)です。……シェラルフィールドに来てからずっと『シオン・ミズセ』と名乗っているので、姓が先だということを忘れそうになりますが(苦笑)」

2.元の世界におけるあなたの身分を教えて下さい(学生、社会人等)

「高校生でした。月篠(つきしの)高等学校の三年生。大学は多分内部推薦でいけると思うんですけど、そうじゃなかったらと思うとぞっとします……」

3.あなたの年齢を教えて下さい。

「シェラルフィールドに迷い込んだ時点で十七歳です。誕生日を迎える前に飛ばされちゃったので。あ、誕生日は秋です」

4.あなたの性別を教えて下さい。

「男です。………よく初対面の人に性別を間違えられるんですけど(涙) やっぱりハーフだからかな……(関係ない)」

5.あなたが召喚された(迷い込んだ)世界はどのようなところですか?

「すごく綺麗な世界です。名前は『餓えた美しき荒野』という意味のシェラルフィールド。大陸は外縁大陸と中央大陸の二つのみで、中央大陸の方が人類社会の中心です。こっちの世界では考えられないんですけど、国はエルカベル帝国一つしかないんですよ。一つの国が人類全体を統率してる、ってすごいことですよね」

6.その世界の文化レベルはどれくらいですか?

「中世から近代にかけて、って感じだと思います。スプーンやナイフがありますし、下水や配管の設備も整ってますし。……でも、水を浄化しているのは『魔術』らしいので、一概に『これくらいの文化レベル』とは言えないかもしれません(遠い目)」

7.その世界では戦争をしていますか?

「……今はしてません。あくまで今は(強調) あ、でも、地方都市が反乱を起こしたりするので、それを鎮圧するための戦争なら存在します。国と国との戦争、とは違いますが、あれだって立派な(?)な戦ですよね(苦笑)」

8.剣、魔法、竜など、もとの世界では有り得ないものが存在しますか?

「竜や怪物はいませんが、武器の主流は剣ですし、魔法にいたってはシェラルフィールドの人間すべてが使えます(遠い目)」

9.正直な話、召喚された時どう思いましたか?

「………今流行りの拉致? とか」

10.誰かに拾われましたか? もしくは生活を保障してくれる人と出会いましたか?

「はい。エルカベル帝国の大貴族で、騎士団の団長であるカイゼル・ジェスティ・ライザード様に拾っていただきました。感謝してもしきれません!(ぐっ)」

11.その人はどんな人ですか?

「とてもお強くて、武勇にも政治にも秀でておられる方です。慣習に従うのをよしとせず、頭の固い保守派に嫌われながらも多くの人間を心酔させ、あらゆる方面で改革を志し、王者の風格で敵対者をねじ伏せ………(以下、語彙が尽きるまで延々と続く)」
「お前、『主従……』の質問でも似たような答え方をしてなかったか?(呆れ)」
「えっ!? いけませんでしたか!?」

12.異世界におけるあなたの身分は何ですか?

「カイゼル様の侍従、です。身の回りのお世話をさせていただいたり、その日の予定を組んだり、書類整理のお手伝いをしたり……あと、最近になってもう一つ身分が加わりました。でもネタバレになってしまうので、今は内緒です(苦笑)」

13.それはどのような身分(あるいは役職)ですか?

「あ、上で答えてしまいました(汗) 主君の身の回りのお世話、仕事のお手伝いなどです」

14.あなたの身分は高いですか? それとも低いですか?

「高くなんてないです!! 身分的には平民と同じですから!!」
「今はまだ、な(含み笑)」
「………え!?」

15.その身分に満足していますか?

「もちろんです! 平民の身分を買って下さったカイゼル様には感謝してもし切れません!」

16.友達、恋人、主君、部下など、特別な人は出来ましたか?

「はい(はにかんだ笑み) 主君であるカイゼル様と、その部下である第一位階の騎士様方とは仲良くさせていただいています。あと、最近になって友達が出来ました。カティ・リーズっていって、すごく優しい、いい人なんですよ(ほんわか)」

17.その人はどんな人ですか?(複数いる場合は好きなだけ答えて下さい)

「えっと、カイゼル様については先ほど答えましたので、カティについて。外縁大陸の出身で、中央大陸の共通語があんまり自由に使えないんですけど、その分表情がすごく柔らかくて優しいんです。でもすごく強くて、たった一度の戦いで二階位も昇進するほど活躍したんですよ。今は僕に剣を教えてくれてます。……実は解放奴隷で、ちょっとだけ自分に自信を持っていないみたいなんですが。あ、でも、カティは僕の自慢の友達です!」

18.人間関係はうまくいっていますか?

「うまくいっていると思います。周囲の方々はみんな優しい人ばかりですので」

19.異世界で「これだけは我慢出来ない」ということはありますか?

「…………? 特にない、と思いますが……あ、でも、貴族階級の人が平民や奴隷を見下していたり、あからさまな侮辱の言葉を投げつけたり、暴力を振るったりするのは我慢出来ません。たとえ建前だけでも『平等』というのは大切だったんだな、と今さらながら実感しています」

20.逆に「元の世界よりずっといい」と思うところは?

「空気が綺麗なことと、自然が豊かなことでしょうか。あと、元の世界では絶対に知ることができないような、色々な事柄を学ぶことが出来るのも嬉しいです」

21.異世界で達成しようとしている目的はありますか?

「カイゼル様のお傍で、カイゼル様の目的を達成するために力を尽くすことです。……詳しく言えば、今の支配体制を滅ぼして新しい王朝を作ること、ですね。非才の身ながら全力を持ってお手伝いしたいと思っています」

22.それはどんな目的ですか?

「あ、上で答えてしまいました(苦笑) エルカベル帝国を滅ぼして、奴隷制度のない、もっとマシな王朝を樹立することです。カイゼル様はそう仰ってました。―――その覇業にわずかなりともお力添え出来れば、と思います」

23.異世界で身につけた特技はありますか?(剣技、馬術など)

「今は剣術を習っています。そっちはまだまだですが、馬術は結構上達したんですよ! 馬でお使いに出かけることが出来るくらいには! ……あ、セレネは大人しい馬なので、近いうちに軍馬にも乗れるように訓練したいと思います。あとは給仕の腕とか? グラスにお酒やお水を注ぐ腕は上達したと思います。」

24.もう一般人(地球人)には戻れないと思いますか?

「…………うっ(多少の自覚はあり) もし元の世界に帰っても、先生や目上の人に対して略式の礼を施したり、試験の答案用紙にシェラルフィールドの文字を書いたり、「御意」とか「非才の身ながら」とか「初めておめもじつかまつります」とか口走ったり、武器の扱いに長けてたりしたらまずいですよね、やっぱり(汗)」

25.なぜ、自分が異世界に召喚された(迷い込んだ)んだと思いますか?

「わかりません(困惑) 僕みたいな人間を召喚するより、異種格闘技世界チャンピオンとか、ノーベル科学賞を受賞した科学者とか、超能力者だって騒がれてる有名人とかを召喚した方が有益ですよね? なんで僕だったんだろう……?」

26.あなたは何か重大な使命を帯びていますか?

「はい? ………いえ、そんなことはないと思いますが」
「知らぬは本人ばかりなり、というやつか?」
「えっ!?」

27.元の世界に帰りたいですか?

「………正直言ってまだわかりません。元の世界には友達も、家族もいるので、恋しくないと言ったら嘘になります。……でも、今すぐ帰らせてやる、と言われたら迷う気がします。それどころか断るかもしれません。カイゼル様との約束を、僕はまだ果たしていませんので」

28.元の世界に帰る場合、「これだけは持って行きたい」というものはありますか?(連れて行きたい人でも可)

「誰ともお別れはしたくないです(苦笑) でも、僕にとって大切な人たちはみんな立場がおありですので、間違っても元の世界に連れて行きたい、とは思えません。……あ、アポロは連れて行ってあげたいです。鷹なら何とか……ならないでしょうか?(汗)」

29.元の世界に戻るか、異世界に残るかを選べるとします。あなたはどちらを選びますか?(自分がどちらを選ぶと思うか、でも可)

「…………どうなんでしょう。それこそ、その時になってみないとわかりませんが。もしかしたら、最終的には……(そこで言葉を切る)」

30.お疲れ様でした。最後に一言どうぞ。

「ここまで読んで下さってありがとうございました。退屈な答えばかりですみません……!(ぺこり) えぇと、これからも一生懸命がんばっていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします」









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