異世界人を拾ったあなたに30の質問




  この質問はこちらからお借りしました。





1:あなたのお名前は何ですか?

「カイゼル・ジェスティ・ライザードだ」

2:その世界におけるあなたの身分を教えてください。

「帝国大将軍、エルカベル騎士団団長、門閥貴族ライザード家当主。細かく言えば軍務省の『統率者』、帝国直轄の幕僚総指揮官、軍部における任命権保持者、レイターの主君、軍師直属の上司、諮問機関である枢密院の院長補佐………なんだ、まだ聞きたいか?(うすく微笑)」

3:今回、あなたが拾った人の名前はなんですか?

「シオン・ミスゼだ。本来の順序からいえばミズセ・シオンらしいが」

4:その人の年齢は何歳ですか?

「十七だったか?(シオンをちらりと見返る)」
「あっ、はい!! 一章時点で十七歳、二章では十八歳になってます!!(ひょっこり出現)」

5:その人の容姿を教えてください。

「髪は薄い茶色、目は碧。シェラルフィールドではめずらしくもない組み合わせだが、顔立ちは悪くない。……が、はっきり言って繊弱な容姿だ。もう少し筋肉をつけろ」

6:その人はどのような性格をしていますか?

「軟弱」
「えっ……」←シオン
「だが根性はないこともない。傍に置いていて鬱陶しい類じゃないことは確かだ」

7:その人は一言で表すとどんな人ですか?

「正体不明の動物のガキ。すぐに死にそうなほど弱々しいが、育ち方によっては化ける可能性もある」

8:その人の交友関係はどのような感じですか?

「第一位階の騎士どもには好かれているようだな」

9:あなたはその人をどこで拾いましたか?

「山下の街コーラリアでの軍事訓練中、野盗を追っていった山の中で拾った。どこからどう見ても売り飛ばされてきた女にしか見えなかったがな」

10:なぜその人を拾おうと思ったのですか?

「興味を引かれたからだ。俺の勘は当たるからな(笑み)」

11:その人を拾った時、どう思いましたか?

「『面白い』と『いいものを拾った』だ。興味が失せたら放り出すつもりだったが、かなりの掘り出し物だったな」

12:その人の身分(社会的地位・職業など)は何ですか?

「俺の侍従」

13:あなたとその人の関係は?

「さっきも言っただろうが。シオンは俺の侍従だ。……目的を達成するための切り札でもあるが、な(鋭く微笑)」

14:その人は特殊能力を持っていますか?

「ああ。魔力による影響をいっさい受けず、周囲の魔力を無効化できる。使いようによってはかなり便利な力だ」

15:その人は強いですか?(肉体的にでも、精神的にでも)

「弱い(きっぱり)」
「うっ……」←シオン
「なんだ、何か文句でもあるのか? まあ、拾ったばかりの頃に比べれば随分マシにはなってるがな。骨はある方だ。今後に期待、といったところか?」

16:その人は役に立ちますか?

「ああ」
「えっ、本当ですか!?(ぱぁぁ)」←シオン
「何だ、その反応は。役立たずを俺が傍に置いておくわけがないだろう」

17:その人の良い所はどこですか?

「良いところ?(眉を寄せ) ……素直なところ、か? 後は頭も悪くない。教えたことを吸収していく速度もなかなかだ」

18:その人の悪い所はどこですか?

「覇気がたりない、一々びくつく、ささいなことでもすぐ落ち込む、自分に自信を持っていない、言われたことをすべて真に受ける(以下延々と続く)」
「………(ずーん)」←シオン
「気にしてはだめですよ、シオン。ああ言いつつ、我が君はシオンがお気に入りなんですから(前触れなく出現)」←セス
「まあ、否定はしないな(あっさり)」

19:その人を可愛いと思いますか?(肉体的にでも、精神的にでも)

「肉体的に男を可愛いと思うような趣味は持ち合わせていないな」

20:その人に『これだけは止めて欲しい』ということはありますか?

「止めて欲しい? 依頼系で言う必要がどこにある? あったらとっくに命令してやめさせてるに決まってるだろう」

21:その人と出会って、『変わったな』と思うところはありますか?

「ない。俺は俺だ。強いていうなら状況が変わったがな」

22:その人が異世界(元の世界)に帰りたいと言いました。止めますか?

「あ?(ひややかな微笑)」
「かっ、帰りたくありません!! 帰りませんっ!!(ぶんぶんと首を振る)」←シオン
「当然だ」

23:その人がこの世界に残りたいと言いました。何といいますか?

「だからそれが当然だ。もし帰ることになっても戻って来い、根性で」

24:本音を言うと、帰したくないと思いますか?

「今までの答えを聞いてなかったのか? 俺に忠誠を誓った時点で、シオンはこの世界の人間だ。帰す帰さないの問題じゃなだろう(さらり)」

25:拾った人のいた世界に興味はありますか?

「ない。暇な時になら覗いてやってもいいが、退屈な世界に興味はない」

26:異世界に行ってみたいと思いますか?

「まったく思わんな。シオン程度の力しか持たんヤツらの世界にいったところで、はっきり言って退屈なだけだ」

27:もし異世界に飛ばされてしまったら、何をしてみたいですか?

「退屈しのぎに支配体制と一戦交えてみるか」
「ややややめて下さいっ!! お願いしますっ、僕のいた国は一応憲法で平和主義を謳ってるんです!! 国防費が普通に世界で上位に食い込んでたりするんですけど、それでも建前上は戦争をしないことになってるんです!!(必死)」←シオン
「冗談に決まってるだろう。馬鹿かお前は(呆れ)」

28:今後何か拾った人と共に完遂しようとする目標はありますか?

「エルカベル帝国を潰す」

29:拾った人に何か言いたいことはありますか?

「もう少し堂々としていろ。お前は俺の侍従だろうが、びくつく必要がどこにある?」
「はいっ、がんばります!!」←シオン

30:ここまで答えてくださってありがとうございました。最後に一言お願いします。

「で、この質問の意図は何だったんだ?」
「我が君とシオンの絆を確認する、とか、そういう意図があったのでは?」←セス
「何だそれは」
「あっ、ええと、お疲れ様でした!!(カイゼルと読んで下さった方、両方に)」←シオン









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