今こそ、歴史の鍵を呼び覚ませ。
汝は覇者にふさわしき者。




第一章  片割れの荒野






皇歴八七七七年 春




序 星の下の呼び声       早く速くはやく。はやく来い、ここまで。  
1 輝ける大地に       揺ぎ無い鋼のような声音だった。
2 焔の翼       戦神を象った彫刻のような青年だ。
3 拾い物       その程度の興味でしかなかったけれど。
4 光の生まれる都へ       限りない思慕を込めたささやきを放って。
5 闘神の大将軍       「そして闘神は目を覚ました」 
6 鍵となる者       繰り返しては、駄目なのだと。
7 切り札       始まりである終着点へと戻るために。
8 響きあわない音色たち       何でもない事柄を告げるようにして。
9 夜と月の歌声       ここで生きていく、いつか帰れるまで。
10 伝説の片鱗       「もう帰れはしないだろうけれど」 
11 教育       一つであった世界はわかたれた。 
12 茶会への招待       あまりにも不遜な、そしてどこか楽しげな表情で。 
13 守り手との出会い       視線を合わせてふふっと笑いあった。 
14 夜のない城       貴方に永劫の忠誠をお誓い申し上げます、と。 
15 汝帝位を継ぐ者よ       貴方の意志を継ぐ者を守るように。
16 誓約を捧ぐ       「他の誰にも膝を屈する必要はない」
17 めぐり始めた歯車を       大きな衝撃と共に世界は知るだろう。










  



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