●後書き代わりに30の質問●




01:まずはあなたのお名前をどうぞ。


文月揚羽(ふづきあげは)です。

02:完結した作品名…この質問で取り扱う作品の名前をどうぞ。

「斜陽のひかり」です。

03:この作品を思いついたのはいつ頃ですか?

思いついたのは2004年の2月です。おおお、3年前!(びっくり)

04:どんな経緯でこの話を作りましたか?

「ひとつくらい完結作品がほしいぜ」→「途中で飽きたいためにはどうしたら?」→「趣味に突っ走った戦闘シーン盛りだくさんの話ならいけるんじゃね?」→「よし、それなら設定だけ作ってあったキャラを使って中編を書こう!」という経緯で作りました。わかりやすいな、私!
その後、2004年に完結させた中編を書き直して、2006年の4月2日から改訂版の連載を始めました。

05:構想にどの位時間をかけましたか?

まったく時間をかけてな(殴) ……いえではなく、旧版の方はほとんど勢いで完結させてしまいましたが、改訂版の方は話のサブタイトルを決める段階でそれなりに構想を練りました。
改訂版では旧版で書けなかった部分をちゃんと書こう! と決めていたので、レファレンディアの避難民を受け入れてくれる友好国とか、クレスと別れた後のアーシェの戦いとか、ファレオの最後の死に様とか、その辺りを重点的に考えた気がします。避難民を逃がすためのアーシェの戦いは、旧版の方だとランドーラ軍に正面から突撃、ちぎっては投げちぎっては投げ、当たるを幸いなぎ倒し、並外れた戦闘能力どころか設定を無視した力技で中央突破、みたいな書き方になっていたので、そこはしっかりと書き直しました!(涙)

06:構想、設定の裏話などありましたら今ココで教えて下さい。

旧版の後書きでも書きましたが、この話は前から考えている長編「双天のひかり」の番外編だったりします。
この「斜陽のひかり」と、アーシェが魔術師の国デリスカリア建国に協力する「弔いのひかり」と、アーシェの相棒であるセラが主人公の「黎明のひかり」と、アーシェとセラがダブル主人公の「双天のひかり」を合わせて、いつかひとつの長い「ひかりシリーズ」にできたらいいなぁ、とか目論んでたりするんですが……!(果てしない)
あと、旧版の段階では『硝子の王国』レフュロスは影も形もありませんでした。ティアラ、ジェス、ついでにシゼルは、改訂版の構想段階で生まれた新キャラです。

07:構想、設定で苦労したコトを教えてください。

苦労したところはないです。設定そのものは旧版のままなので!

08:構想段階で、ココにはこだわった、自信がある…という所は?

アーシェとクレスの友情!
やっぱり旧版の後書きでも書きましたが、男女の愛に勝る友情があってもいいじゃないか! という趣味丸出しな欲求に従ってこの話を作りました。ヒロインの涙でよみがえる勇者もいいですけど、戦士や武闘家との友情パワーで魔王を倒す勇者も好きです。むしろ友情が好きです(正直)
それから、終章にセラの「私はおまえの二番目の友達で……」という台詞を入れたんですけど、アーシェの一番はいつまで経ってもクレスなので、これから何があっても過去と決別したりはしません。ポジティブに引きずりながら生きていきます。このあたりが一番のこだわりです(その表現はどうなの)

09:話やキャラをつくる際、役に立ったモノってありますか?

映画「ロードオブ・ザリング」と「ラストサムライ」! 篭城戦! 男の友情!!(ファンの方すみません……!!)
キャラクターについては、妹が後ろでガンガン流してたKの「Only Human」に影響を受けました。綺麗な歌だと思います!
途中からなんですけど、アーシェのイメージソングだったりします(こっそり)

10:スランプはありましたか?また、脱出の糸口となったものは?


戦闘シーンが一区切りついたとたん文章が書けなくなりました。欲求に忠実すぎる自分がいっそ愛しいです。
特に第九話の「最後の約束 3」が書けなくて困りました。しょうがないので書きやすいシーンを細切れに書いて、後から必死につなぎ合わせるという方法を取ったんですが、おかげで他の話の1.7倍の長さになってしまったという……!

11:書いていて楽しかったのはドコですか?

第七話の「紅の覚悟」から第八話の「王者の帰還」まで。戦闘シーン!(そればっかり!)
流れそのものは旧版と同じなんですが、なぜか旧版では三話くらいだったはずの戦闘シーンが六話に伸びてびっくりしました。無駄な文章は極力けずってたはずなのに……!

12:逆に、ツラかったのはどの辺りですか?

第九話の「最後の約束」と第十一話の「愛しい言葉」のあたり。特にクレスとアーシェの別れのシーンが一番つらかったです。唐突にハッピーエンドの話が書きたくなったりしました!(おい)

13:これはお気に入り、自信がある!というシーン&話は?

第十話の「さよならの代わりに」とか。自信はこれっぽっちもないんですが、個人的には気に入ってます!
「紅の覚悟」からはほとんど旧版と同じ流れで進むんですが、「さよならの代わりに」はほとんど丸々書き下ろした場面なので、その分他の話よりも思い入れが強いのかもしれません。血まみれ泥まみれになってアーシェが戦うシーンと、少年兵たちがそんなアーシェを助けようとするシーンが一番のお気に入りです。もうちょっとしっかり描写できる文章力がほしいぜ……!(号泣)(「ごうきゅう」と打って「強弓」と出てくるパソコンを誇りに思う)

14:今更だけどココ直したいかも!というシーン&話は?

全部直したい!! という衝動にかられて書き直したのが改訂版なので、今のところ直したいシーンはないです。

15:作品内でお気に入りのキャラは?

登場人物そのものが少ないんですが、やっぱり主人公のアーシェとクレスが一番です。もちろんファレオも気に入ってますが!(笑)

16:周囲に好評(そう)なキャラは?

置きっぱなしになってるキャラ投票では、アーシェのクレスの両方にたくさんの票をいただいてます! 本当にありがとうございます!(土下座)
あ、この前みたらファレオにも2票入ってて感動しました。う、嬉しいです……!!

17:好き嫌いはともかく、便利でつい頼ってしまったキャラはいますか?

旧版ではファレオだったんですが、改訂版ではアーシェかな? っていう気がします。レガートを倒す、避難民たちを逃がす、フォルストラの首をとる、ランドーラを滅ぼす、ヴァングレインの王さまを脅かす、っていう重労働をひとりでこなさせてしまいました(やりすぎ!)

18:好き嫌いはともかく、最もこだわりが強いキャラは?

やっぱりアーシェです。こだわりが強いというか、一番愛着があって大事なキャラなので。

19:その他、人物全般へのこだわりがありましたら語って下さい。

主要キャラ三人の性格、というか考え方の違いにはこだわったような気がします。……主要キャラのわりにファレオの出番が少ないんですが(汗)
アーシェはちょっと突き抜けた考え方の持ち主なので、「どうして自分ばっかりが戦わなきゃならないんだ」とか、「自分に頼りきりになるのはよくない」とか考えたりはしません。「自分がやらなきゃ!」とすら考えません。魚が泳ぐのは当たり前、生き物が呼吸をするのも当たり前、くらいの感覚で戦ってます。
ファレオは何となくそれを察してて、アーシェのことをすごいと思う反面、自分でも無意識のうちに可哀想だと思っています。クレスはもうちょっとさっぱりしてて、アーシェの考え方がどうであれ幸せになってくれればいい、とナチュラルに割り切ってます。この辺を本編で表現したかったんですが……(後書きで説明してる時点でどうかと)

20:一番気に入っているセリフを教えて下さい。

旧版から変えなかった台詞だと、第八話の「王者の帰還 2」の

(私はおまえたちなんか大好きだ)
(おまえなんか大好きだよ、クレス)

のふたつと、第九話の「最後の約束 3」の

「守って下さってありがとうございました。このご恩は決して忘れません!」

のファレオの台詞です。
旧版にはなかった台詞だと、第十話の「さよならの代わりに 2」の

「あなただって死んでしまうかもしれないのに、最後まであなたに守ってもらうつもりでいましたっ!!」

っていう少年兵の台詞。あとはやっぱり、第十一話の「愛しい言葉 3」の

「――――……ありがとうな」

っていうクレスの台詞です。ちゃんとそれ以前に、クレスがアーシェに向かって「ありがとう」って言わないように気をつけていたので!(っていうか多すぎですよねすみません……!!)

21:話の中で、こう思われてるかも知れないけど実はこうなんだ、というのはありますか?

第五話の「裁定者 1」で、フォルセピアがぶつぶつとひとり言を呟いてるんですが、あれはアーシェに語りかけてたんじゃなくて、裁定者になりすましてるレガートに語りかけてます。すみません、本編でちゃんと説明したかったんですけど入りきらなくて……!
あと、アーシェが第十一話の「愛しい言葉 2」でうたってた歌にはちゃんとした意味があります。簡単なのでよかったら解読してみて下さい!

22:物語とはまた別の所で、この作品をつくっていて嬉しかったコトは?

感想がいただけたことです。すごく丁寧な感想がいただけたりして、小説を書いててよかったな、としみじみ思いました!
それから、嬉しかったというか何というか、弟と妹に読まれたのがそれなりに衝撃的でした。いや、好きだと言ってもらえたからよかったんですが!

23:物語とはまた別で、ツラかった事はありますか?

スランプが……!(涙)

24:この話をつくる上で、お世話になった方はどなたですか?

感想を下さった方々や、話を聞いてくれた友達、あと早く書けとせっついてくれたマイブラザー(笑)
どうもありがとうございました! 大感謝です!!

25:作品内で総合して、ココに一番こだわった!というのは?

アーシェとクレスの友情です。不滅の友情!

26:ご自分でこの作品を自己採点してみて下さい。方法はご自由にどうぞ。

100点!
……とか何とかほざいてみてもいいですか駄目ですか?(弱気)

27:反省点など、ありましたらどうぞ。

3月中に終わらせるつもりだったのに、気がつけば20日近くオーバーしてしまったこと。もうちょっとコンスタントに更新できるようにしたいです。

28:一言で、この作品を表してみて下さい。

題名そのままで。テーマ(というかイメージ?)が「ひかり」なので、そのまま作品全体のイメージが「斜陽のひかり」です。

29:では、この作品の最も大きなテーマをおひとつ。

しつこいようですが、不滅の友情!!

30:最後に、読者さんやご自分に向けて一言どうぞ!

読んで下さった方、感想を下さった方、本当にどうもありがとうございました!
旧版の後書きでも書きましたが、自分に向けては楽しかった、ということで!!


この質問はこちらからお借りしました。








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